住宅ローン計算をしよう！

結婚、子供、家というと、人生の中の大きなイベントです。イベントといってもその後の人生に長く影響しますので、しっかり考えて納得いく選択をしたいですよね。中でも、子どもと家は長い期間にわたって費用がかかります。楽しく日々を過ごしたいのに、お金の心配があっては台無しです。そのためにも無理のない資金計画を考える必要があります。今回は、子育て世代にとって関心の高い住宅ローンにテーマにしてみます。金利の計算とか難しそうーって思ったかもしれませんが、安心してください。やってみると簡単です。エクセルシートをダウンロードして、数値を書き換えるだけでできます！

それでは順番にみていきましょう。

1.　費用感を知る

家を買うのって、いったいいくらかかるのでしょうか？　住んでいる地域や戸建て・マンションによって変わりますが、まずはモデルケースでだいたいの費用感をみてみましょう。埼玉県なら戸建てを狙えるエリアはいろいろ考えられるので、モデルケースとして土地1,500万・建物2,000万を買うことを想定してみます。すでに3,500万の貯蓄があれば全く問題ないですが、若い子育て世代が3,500万の貯蓄をするってなかなか難しいですよね。その場合、住宅ローンを使うことになります。じゃあ、住宅ローンで3,500万借りたら、月々いくら支払うの？

※みずほ銀行のフラット35、手数料定額型の金利を参考にしました

えっ？　金利で940万？　レクサス買えるじゃん！　そうなんです。家は高い買い物ですから、金利分の支払いは半端ありません。だけど、月々105,000円なので、それで家が買えるならいいかもねって感じでしょうか。

2.　頭金を考える

でも、月々10.5万って、冷静に考えるとちょっと高くない？と思ったあなた。上記の計算は頭金0円で計算しています。支払総額は、頭金をいくら用意するかでかなり変わります。頭金ありのモデルケースとして、働き始めて5年、それまで年100万貯蓄していたとしましょう。つまり、頭金が500万あった場合です。ついでに、夫婦共働きでともに500万の頭金が準備できる場合もいっしょにシミュレーションしてみましょう。

だいぶ変わりましたね。頭金が1,000万あると、月々の支払は3万下がって75,000円程になりました。こうやってみると、頭金ってやっぱり大事ですねー。また、この計算はボーナス返済0円でやっているので、ボーナス返済をいれればもう少し月々の返済額を調整できると思います。

3.　金利プランを考える

ここまではフラット35という35年固定ローンで計算しました。しかし、変動金利なんかと比べると金利が高いです。変動金利って上がったり下がったりするんでしょ？って、ちょっと不安と思われる方も多いと思います。リーマンショック、東日本大震災、コロナウイルスと想定外のことがいろいろ起きますから、10年先の景気状況なんて分かりません。住宅ローンにはフラット35や変動金利以外にも、金利が一定期間固定される、5年固定、10年固定、20年固定などがあります。次は一定期間が金利固定のケースでシミュレーションしてみましょう。モデルケースとして10年固定を選んでみます。

月々の返済額が7万円をきりました！　このあたりまでくると、今住んでいるアパート代とくらべても、かなり魅力的なコスト感になってきていると感じるのではないでしょうか。ただ、期間固定は最初の10年は金利固定ですが、10年後に変動金利や再度期間固定でローンを継続することになるので、最悪今より金利が高くなっているかもしれないということは理解しておく必要があります。でも、当面の支出が抑えられれば、貯金をして繰り上げ返済することも可能です。そうすることで、10年後のリスクを下げることができます。

4.　まとめ

さて、いくつかのパターンでシミュレーションしてみました。一度これまでの計算パターンを表にまとめてみます。

住宅ローンは、いろんなWEBサイトで計算できますが、自分で計算シートを持っていると便利ですよ。WEBサイトでの計算は結果が残らないし、いろんなパターンを比較しようとすると比較できる数が少なかったりで、不便です。私が使っている計算シートを共有しますので、ダウンロードして余白にコピペしていろんなパターンを試してみてください。水色のセルに入力するだけで、計算できます。実際にローンを組む際にもあらかじめ計算しておくと安心です。銀行の方はやはり銀行寄りのセールストークをしてくるので、事前に計算しておいて自分の希望をもっておくことでより希望にそったローンを組めると思いますよ。