本が好きな人も嫌いな人も、本を読むことはいいことだ!と聞いたことはあるでしょう。私は本を読むのが好きです。本を読むと、普通に生活していたら知ることがないだろうことを知れるからです。本は、面白いことを経験した人の体験談やさんざん苦労して見つけ出した素晴らしい方法を惜しげもなく教えてくれます。それ以外にも理由はあると思いますが、本を好きな親は子育てにおいて子どもに本を好きになってほしいと願うでしょう。
ここまではあまり疑問がないのですが、さて本を好きになったとして、その本の読み方にいい悪いってあるのでしょうか? 今回は、読み方をテーマにしてみたいと思います。
長女の場合
幼稚園のときに絵本の購読を申し込んだので、月に1回うすい絵本が幼稚園で配られました。私が子供の頃も、親が申し込んでお金を出して買っているものとは知らず、ただ渡されたので持って帰ってきたという程度でしたが、暇を持て余したときに読んでいたのを覚えています。そして長女はどうだったかというと、帰ってきて玄関に入るなり靴も脱がずに絵本を読んでいました。声に出してゆっくりですが、自分で本を読めることが楽しかったのでしょう。
小学校になってからも、学校の図書館からよく本を借りてきていました。小学校2~3年のころに江戸川乱歩を読ませたら、見事にはまって次々と江戸川乱歩シリーズを図書館から借りてきて読んでいました。その後も多くの本を読んでいます。
長女の読み方の特徴は、読むスピードが速いことです。読むのが速くて困ることはないので特に気にしていなかったのですが、あることをきっかけに「それでいいのか?」と思うことがありました。仕事でアメリカに出張に行ったときに英語の勉強にと日本の漫画の英語版を買ってきました。Orangeという漫画です。
これを渡したところ、あっという間に読んでしまいました。思ったより英語力があるなーと思って聞くと


ともっともらしいことをいうではありませんか。が、それに続いてこんな質問が。

ネタばれになるのでストーリーは書きませんが、この漫画は後悔しないためにというのがテーマ。その重要な単語regret=後悔の意味も分からずに読んでいたのか、と愕然としました。まあ、それも読書の仕方の1つでしょうか?
次女の場合
次女は、長女ほどたくさん本を読みません。そして読むのは遅いです。でも、気に入った本を何度も読みます。こういった読書の仕方の違いが影響しているかは分かりませんが、次女は国語が得意です。国語の問題は「読めばわかる」といいます(文法なんかは苦手みたいですが)。じっくり読むことで著者が何を言いたいかを理解しているのでしょうか? なんども読む理由をきくと、下記のように答えてくれました。
- 2回目には、2回目の発見がある
- 繰り返し読むことで、ちゃーんと覚えられる
なるほど、なるほど。たしかに1回読んだだけじゃ分からないことは多いですよね。ストーリーを楽しむものなら多少分からない部分があっても楽しめますが、内容をしっかり理解したければ、自分が分かるまで読む必要があります。で、どんな本をよんでいるかというと、
一方で、ストーリーものなどは最後を知ってから読むと面白いとも言っています。いわゆる伏線というのが分かるからですかね。絵本系は、絵がかわいいという単純な理由で何度も読むみたいです。
まとめ
以前はある程度の量を読むことがいいと思っていましたが、娘2人をみてきて最近では好きな本をじっくり何度も読んだようが読解力はつくのかなって思ったりします。内容がしっかり練り込まれたものであれば1回読んだだけでは全部を理解しきれないだろうし、理解したことを覚える必要があるものなら2回3回と読むことでしっかり覚えられるのだろう、と思うのです。