親の役目

面倒くさいことに価値がある

ついつい面倒くさいなぁと思ってしまうことってありますよね? 例えば、毎日スポーツジムに通おうと思っても今日は仕事で疲れた明日でいいかとさぼってしまったとか、学生なら放課後に仲のいい友達と遊んで帰りが遅くなり宿題を忘れてしまったとか。そして一度さぼると次の日も「まっ、いいか」となってしまいます。このようなさぼり癖がつきがちないわゆる面倒くさいことって、どうやったら面倒くさくなくなるのか考えてみましょう。

 

面倒くさいことに価値がある

よく言われることですが、私はちょっと違う捉え方をしています。「面倒くさい」の部分を「人があまりやらない」に置き換えています。面倒くさいことはあまりやる人がいないので、その結果それをできる人・できた人の数は少なくなります。できる人が少なければ価値が高いと言われます。例えば世界で5人しかできないと聞くと「すげー!」って思いますよね。

他の例でも考えてみます。たとえば、登るのがとても難しい山があったとしましょう。その山に登るためには長い間トレーニングをして、苦しい思いをしながら山を登るわけです。他の人なら根を上げるような大変な思いをするわけですが、でも無事山頂に辿りつけたらきっと絶景が見られるでしょう。その絶景は山に登った人だけがみられるもので、何物にも替えがたい貴重な体験です。でも、それが素晴らしい体験だと知っていても、そう簡単には他の人はまねできませんよね。モノでいうなら、ダイヤモンドは価値の高い高価な宝石です。これは採れる場所が限られていて採掘量が少ないからですよね。食べ物でも珍味と言われるものは採れる量が少ないです。養殖で大量に採れるようになると、おいしいものを安く食べられるようになるのは嬉しいですが、希少性は下がります。このように希少性は価値が高いのです。

さて、面倒なこと(人があまりやらないこと)に価値があるのは分かったとして、だからといって面倒なことをやるかというとまたちょっと違いますね。面倒なことを我慢してやるのでは長続きしません。そこでこんな考え方をしてみるとどうでしょうか?

  • 人が知らないことを、自分はやっている
  • 他の人よりも先に自分がやっている
  • 誰もやっていないこと自分はやっている

こう考えるとワクワクして、もっともっとやりたくなりませんか? やることは何も変わっていないのですが、考え方1つで面倒だったことが楽しいことに変わったら凄いですよね。受験勉強なら、人より先に勉強したり他の人がやっていない勉強法をやってみたりしてゲーム性を持たせることで面倒くささがなくなり、もっとゲームで高得点をとってやろう!といったくらいの気持ちで毎日の勉強に取り組めたりします。

 

子育てでは

さて、子育てではどういったことに気をつけて子供に接するとよいでしょうか? 子供と言えど別の人間ですから、考え方を無理強いはできません。どうしたら子どもが面倒くさいと思わないようになるのか?

その方法の一つは、親が「面倒くさいと言わない」ことです。やっぱり目の前で親がやってみせるのが一番効果的ですよね。子どもは親を真似しますので、親が面倒くさいと言えば、子どもも面倒だからやらないというようになります。また、他の人が面倒くさいと言っていることを自分の親がやっていたら、子どもは面倒と言われていることは実は面倒なことじゃないんだ、と知ることになります。

そして、子どもが面倒くさそうなことをやっているのを見ることで親もまた励まされ、お互いに頑張ることができるようになるのではないでしょうか。

 

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