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県立高校グローバルリーダー育成プロジェクト

県立高校グローバルリーダー育成プロジェクトって知っていますか? 埼玉県の教育委員会が主催する公立高校向けのプログラムで、ハーバード大学マサチューセッツ工科大学(MIT)への短期留学が含まれています。長女は2019年に参加しました。短期留学してみたいと思っている方にとてもオススメできるプログラムなので紹介したいと思います。

まずは概要です。

  • 目的は、グローバル社会リーダとして活躍する人材育成
  • 国内研修と海外研修がある
  • 海外研修は、ボストンのハーバード・MITへの9日間の短期留学

海外研修では、世界トップレベルのハーバード大学とマサチューセッツ工科大学で講義を受けられるので、とってもワクワクしますね。地理的にはアメリカの東海岸なのでちょっとフライト時間が長いけど、アメリカという国での海外研修はとても貴重な機会といえるでしょう。その内容や応募・選考について紹介したいと思います。

 

内容と魅力

このプログラムはスタートが6月中旬で、メインイベントとなる10月下旬からの海外研修にむけて5か月間国内研修があります。詳細はこちらを参考ください。

国内研修の内容は、英語による思考力育成セミナーや課題解決セミナー、OB・OGとの情報交換会などです。もう少し具体的に説明すると、現代社会の問題や女性の社会進出、高齢化社会といったテーマについて考え、ディスカッションする、という感じ。その思考力育成セミナーにはハーバード大学生が講師としてきてくれますので、アメリカのことや大学のことなどいろいろ聞ける貴重な機会です。実体験を聞くと海外で勉強したい!って気持ちが高まったりするかもしれませんね。

これらの国内研修を経て、いよいよボストンでの海外研修を迎えます。簡単にいえば、9日間のハーバード大学・MITへの短期留学です。出発前は希望と不安でドキドキしていることでしょう。気になる費用ですが、基本的には埼玉県がだしてくれます。ただし、燃油サーチャージや空港使用料・現地での昼食代・パスポートなど65,000円程度は準備が必要です。それでも激安ですよね。直近でアメリカ渡航経験があればパスポート申請やESTA代は不要になります。

ハーバード大学

マサチューセッツ工科大学

ボストンへは成田からJALの直行便で、フライト時間は12時間半でした。機体はボーイング787なので快適そのもの。滞在するホテルはダウンタウンの中心に位置するボストンコモンという大きな公園の近くだったようです。滞在中はずっとこのホテルに宿泊し、部屋は6人の相部屋、食事は朝はホテル、昼はみんなで食べることもあれば、各自自由にとるパターンもあり、夜はホテル近くのレストラン、といった具合です。

ランチのハンバーガー

手のひらより大きいピザ

フライト日を除くと現地6日間というスケジュールになりますが、そのなかに下記のような内容が含まれます。

  • 市内見学
  • ボストン美術館や自然史博物館の見学
  • ハーバードおよびMITでの講義

旧市役所

街中の電車の駅

ハーバード大生によるクリティカルシンキングワークショップでは、5~6人が講義をしてくれます。その一人が向井彩野さんでした。柳井財団のWEBページに載っていますね。話している内容がかっこよかったと長女はとても目をキラキラさせていました。

MITでは学部生が受講する講義に混じって、Dynamic Programmingという講義を受けたようです(下記写真)。ちょっと難しかったみたい。他には、現地ではハーバード大学卒業生のアランが引率者としてずっとサポートしてくれて、アランは親が日本人で小学生の頃までに日本に住んでいたので日本語が話せる。そして、現在はチェリストとして活動している人。参加した学生それぞれへのアドバイスが的確で、短期間のうちにそれぞれの特徴を見抜く観察力がすごくて驚いたそうです。このアランや向井さんと話ができたのが長女は一番印象に残ったみたいでした。

このように学校の授業の枠を超えたテーマについて考え、それをハーバード大生とディスカッションしたり、MITの学部授業を受けたりととても貴重な体験ができるプログラムになっています。これらは大学生・社会人になって必要とされる思考力、そしてリーダシップを発揮する際に必要となる要素ですので、高校生のうちから体験することで未来の可能性を大きく広げることに繋がるでしょう。そして参加者が全員日本人ですので、英語がぺらぺらじゃなくてもチャレンジしやすい海外留学プログラムになっていると思います。

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応募と選考

内容に興味をもって参加したいと思った方にむけて、ここから具体的な選考について説明したいと思います。長女の高校の例になりますが、大きな流れは下記でした。

時期 イベント 備考
4月下旬 校内選考
5月中旬 県内選考(試験) 英語のテストと作文
6月中旬 開校式
7月~ 国内研修 オンラインでの英語の勉強あり
10月下旬~ 海外研修

長女の参加した2019年は定員40名。2017年は定員が50名程度で、長女の高校からは3名が選出されました。高校入学してすぐに2018年に応募しましたが、その年から定員が40名に縮小され残念ながら選出されず、高2のリベンジで無事合格。ちなみに大宮・浦和・浦和一女・伊奈学などからは4名参加していたりします。

校内選考が通った後のテストは、大きく2つ。英語のテスト(プレ英検のようなテスト)と日本語の作文です。長女曰く、主に英語のテストの点数で決まるんじゃないかとのこと。英語はずっと力を入れて勉強してきた科目なので、それなりに手ごたえはあったようです。長女の英語勉強については下の記事を参照してください。

作文というのは、2つの意見があってどっちに賛成するかといったような内容だったみたいです。自分の考えを分かりやすくまとめる思考力と記述力が必要そうですね。

無事選考にパスして国内研修を終えると、待ちに待った10月末のボストン短期留学です。40名を2グループに分け、先発隊20名・後発隊20名で日程が組まれました。

 

まとめ

埼玉県が主催する公立高校向けのグローバルリーダシップ育成プログラムを紹介しました。将来はグローバルに活躍したい!海外の大学に進学したい!って思っても、具体的にどんな準備をしたらいいか高校生にはなかなか分かりにくいです。海外への短期留学プログラムは、実際に海外に行きそこで活躍している人や働いている人と話ができ、そしてどうやって夢を実現していっているかを聞くことができる絶好の機会です。このようなプログラムで出会う人の話はとても刺激的で、大きな可能性を見いだせるに違いありません。県立高校グローバルリーダー育成プログラムは文系の生徒が多く参加しているようですが、グローバルに活躍する・リーダシップを発揮することに文系・理系の区別はありません。科学系でオススメの留学プログラムはハリーメッセル国際科学学校というのがあります。詳しくは下の記事を参照してください。

県立高校グローバルリーダー育成プロジェクトは選考のプロセスは比較的シンプルかつ短期間ですので、新しいことにチャレンジしたい!っていう方は、是非トライしてみてはいかがでしょうか。

※英語学習の記事はこちらを参照ください。

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