親の役目

勉強に集中できる環境

大学受験にむけては、高校の早い段階かコンスタントに勉強を継続する習慣を身につけることがとても重要です。そのために目標を定め、逆算式で長期計画を立ててムラのない勉強のペースをつかむとよいでしょう。しかし、実際には机に向かって目の前の勉強にどう集中するかという課題があります。いくら計画的に勉強してもやったことが身につかなければ意味がありません。今やっている勉強に集中するにはどうしたらいいでしょうか?

勉強に集中できるかできないかは、まわりの環境が大きく影響します。では、どのような環境が集中することができる環境なのでしょうか? その1つに「目に入る情報量」があると私は思います。人は8~9割が視覚からの情報と言われています。図書館や自習室で勉強するときは目の前に参考書や問題集しかないので、勉強中にほかのことに意識がとられることは少ないでしょう。一方で自宅の自分の机に漫画やおもちゃが置いてあると、ちょっと顔を上げたときにそれらが視界に入り意識が勉強以外のことに逸れてしまうことがあります。このように勉強中に目に入る情報量を制限することは、ひとつ重要なポイントになるでしょう。

では、具体的にどういった対応がとれるか考えてみたいと思います。まず最初に挙げられるのは、スマホの置き場。やはりスマホ対策は外せません。LINEやアプリの通知などがあると、誰だって気になってしまいますよね? 今日からできる簡単な方法は、勉強中は机の上に置かず、かばんの中にしまったり別に部屋に置いておくといったことです。スマホが使えないのは不便ですが、勉強中は目に見えないようにするといいでしょう。

次に参考書や問題集について。これらは勉強に必ず必要なものですが、同時に全教科の参考書を使うということはありません。例えば英語の勉強をしているときは、数学や国語の参考書は使いません。それなら、今使わない他の教科の参考書類は机の上に置かない方がいいでしょう。一度に勉強できる科目は1つなので、今やっている教科に集中するのがベストです。他の教科の参考書類は横や背中側の本棚にしまうなど視界から外れる場所を探しましょう。

スマホや参考書以外も、机の上・机のまわりは片づけておくことをオススメします。片づけることで目に入る情報量が減るので、勉強以外のことに脳を使う必要がなくなります。見ると気になってしまうようなものはクローゼットに中に片づけてしまうのもいいですね。

ポイント

片づけて目に入る情報量を減らすことで、勉強に集中できる

では、集中できる環境の条件として音はどうでしょうか? 聴覚情報は1割未満と言われており、視覚情報に比べると全然低いです。私は高校生の時、音楽を聞きながら勉強していましたが、実際には勉強に集中するとCDの音は耳に届いておらず気付くとCDが終っているという感じでした。また家族の多い家ではどうしても人の話し声は多くなりますが、そういった環境でもしっかり勉強している学生さんも多いでしょう。大きすぎる音やすぐ隣で話し声が聞こえると集中しにくいですが、耳栓をするなどの対策もとりやすいです。

余談ですが、落ち着く部屋の条件の1つに"目に見えるモノが少ない"というのがあります。キッチンやリビング、テレビの周りなどにいつもおかれているものってありますよね? 必要なものなのでなくすことはできませんが、引き出しにしまうなどして目に見えないようにすると部屋がすっきりして、いわゆる"落ち着く部屋"になります。我が家ではなにかとテーブルの上に置かれがちなティッシュも引き出しにしまったりしています。

ちょっとした工夫で勉強に集中しやすい環境を整えることができます。本棚やクローゼット内に収納用品を少し買い足してみると、意外と目に入る情報を制限することができると思いますよ。

 

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