親の役目

子供の躾 叱るときの役割分担

皆さんの家では、お子さんを叱るときに夫婦の間で役割分担していますか? 多くの家では母親の方が子供と接している時間が長く「宿題はやったの?」「早くお風呂に入ってね」など言うことが多いのではないでしょうか。その流れからか子供を叱るというのも母親のほうが多くなって、子供を叱るときの父親の役割なんていう記事も多く見かけます。とはいえ、最近では共働きが多く家事も分担するのが一般化してきていますので、子どもを叱るときに役割分担事情も母親とか父親という分け方が当てはまらないケースも増えていると思います。

ここでちょっと気をつけておいた方がいいのは、親目線での役割分担というより、子ども目線で"逃げ道"があるか?という点です。特に感情的に叱ってしまった場合は、子どもも「これはやばいな」と思っているはず。ちゃんと逃げ道がないと子どもは追い込まれてしまいます。昔なら、親に怒られたらおじいちゃん・おばあちゃんに泣きついて、「まあまあ、そんなに言わなくてもいいじゃないの。この子だって悪いことをしたってわかっているんだから」とたしなめられて一件落着という感じかもしれませんが、核家族化が進んだ今は別にカタチでバランスをとる必要があります。

よく言われるのは、夫婦で叱る役割とフォローする役割を事前に相談して決めておくとよい、ということです。夫婦そろって子どもを叱ってしまうと、子どもの逃げ道がなくなるからです。我が家はもっぱら、妻が怒って、私はフォローするといった感じでしょうか。いまでは子どもは十分大きくなって言葉で説明すれば分かるので、"叱る"、"怒る"ということはありませんが、昔はそうだったと思います。そこでちょっと意識していたのは、下記のようなことです。

  • 嫌いになっていないことを伝える
  • なんで叱られたか別の言葉で説明してあげる
  • 人に従うのではなく、ルールに従う

これは一番大事な点です。嫌いだから怒っているのではないということはちゃんと伝えましょう。子どもにとって、家族や学校が世の中のすべてです。そこで嫌われて自分の居場所がなくなるようなことがあってはなりません。家は、どんなことがあっても安心できる"基地"ですから、お父さん・お母さんに嫌われてしまったと勘違いされないよう気をつけましょう。

次のポイントは、とくに感情的に叱ってしまった場合のフォローで大事な点ですね。大人だって、子育て初体験の中で上手に叱れないときはあります。感情的な叱り方をしてしまった場合、ちゃんと叱っている理由が伝えられていないことも多いのではないでしょうか。ちょっと時間をおいて落ち着いたら別の言葉でどうして叱られていたか話してあげると子どもも納得しやすいと思います。

3つ目の点は、躾においてとても重要なポイントです。これを間違えると、親や先生の前ではいうことを聞くけど、そうじゃないとルールを守れないということになりかねません。ルールは世の中で他人といっしょに生きていく上で必要なものです。

 

こどもが叱られた時こんな感じでフォローしてあげられると、自分が叱られているというより自分のやったことに何か間違いがあったということを理解して、子どもも親の言葉を受け入れやすくなるでしょう。「もう少し怒らずに子育てしてあげられたら良かった」というようなことを年配の方からたびたび聞きます。上手に叱る・怒るというのは、頭ではわかっていてもやってみるのは難しいんですよね。

 

スポンサーリンク

-親の役目

© 2023 子育てLABO