幼稚園まで 小学

こどものお絵かき

次女がすいどーばた美術学院に通い始めたという記事を書きましたが、思い返い返してみると次女は小さい頃から絵を描くのは好きだったとように思います。ただ当時は「小さい子はお絵かきが好き」という中に自分の娘もいるのだろう、という程度にしか思っていませんでした。とはいえ、この子は形を正確に認識するなー、と思わせる出来事もありました。

 

形を認識する

次女が幼稚園に通う前のことのことです。その時我が家のクルマは、ホンダのFitでした。フィットは2002年にカローラを抜いて年間販売台数No.1なったくらい爆発的に売れたクルマですので、街中でもよくフィットを見かけました。「フィット」というのは小さな子供にも言いやすく、よく「フィット」「フィット」と口にしていました。でも子どもにしてみればクルマの違いなんて、大きいクルマか小さいクルマか、赤いクルマや白いクルマ、といった程度で、いわゆるコンパクトカーはぜーんぶ「フィット」という程度の理解の仕方です。ちなみにグミはすべて「ぷっちょ」と言っていました。

あるとき小さなクルマでも種類があるんだよ!ということを長女に教えたら、長女はエンブレム(FITという文字)をみて違いを見分けるようになりました。だから、すれ違った後のクルマの後ろのエンブレムをみて「フィット!」といいます。そうすると当然次女もお姉ちゃんの真似をして「フィット!」と言いたいのですが、幼稚園に入る前の小さな子に文字を見分けることができません。がしかし、すれ違うクルマを指さして「フィット!」といいます。最初はまぐれかなと思って観察していると、ヴィッツやデミオでは「フィット」と言いません。長女のようにクルマの後ろをみることもありません。見た瞬間に「フィット!」と言っているではありませんか。不思議に思って違うクルマを指さして「あれは?」と聞くと、「違う」とはっきり言います。これはどうやらはっきりと形の違いを認識しているのだな、ということが分かってきました。

 

幼稚園のお絵かき帳

さて次は、そんな次女の幼稚園のお絵かき帳がどうだったかをお話したいと思います。まず最初の驚きは、幼稚園の先生から「いっぱいお絵かきするから、すぐにペンがなくなるけど、買い足してもいいですか?」と聞かれたこと。普通なら、お絵描きにつかうペンが描けなくなったら聞かれることなく買い足してくれます。長女のときはそうでした。でも、わざわざ聞かれるのはなぜ? 先生曰く「異常な早さでなくなる」ということのようです。ホントすぐなくなるので、ペンも無料じゃないから次から次へ新しいのを与えてしまって大丈夫だろうか?と不安になったそうです。まあ、絵を描くのが好きならどうぞ描いてくださいということで、幼稚園の先生にはお絵かき帳もペンも必要な分だけ足してくださいとお願いしました。

さて、そんな感じでときどき使いきったお絵かき帳を持ち帰ってくるのですが、園児らしいダイナミックな絵がいっぱいありました。お友達の絵を描いているようなページもあるのですが、ほとんどのページは、一色で塗られているただぐしゃぐちゃと雑にペンを走らせただけ何か分からないけど色とりどりで描かれているお友達と何かを争うようになぐり描きしたようなもの、といったものでした。

何を描いたか、何をしていたかは分かりませんでしたが、それをやっているときはきっと楽しかったのだろう!というのは伝わってきた気がします。

 

こどものお絵かき

ところで、子どもって何を思って"お絵かき"するのでしょうか? ちょっと面白い本を読みましたので、紹介したいと思います。

この本は難しそうに思えるアートの見方がを分かりやすく解説している本ですが、その中に筆者が幼稚園のときに描いた絵(246ページ)があり、解説に共感を覚えました。当然はるか昔のことで筆者自身何を描いた絵なのかは覚えていないのですが、当時お母さんと筆者がやり取りした会話(お母さんの記憶)から、何を思ってその絵を描いたのだろうかということを想像しています。詳細は省きますが、その絵を描く過程は楽しいもので、その楽しさを伝えたくてお母さんに「見て!」って言ったのだろう、と。

こどものお絵かきって、案外そんなものかなって思いました。「このページを全部赤にしたい!」「全部の色を並べてみたい!」「強く描くと、どれくらい色が濃くなるのかな?」「混ぜるとどんな色になるかな?」「なんとなく描いていたら、違うものにみえてきた!」というように。

 

まとめ

こんな感じで次女は小さい頃から形を捉えることは得意だったように思います。一方で絵を描くというのは、具体的な何かを描くということから始めたかというと、もっと原始的な色を並べるといった作業に楽しさを感じていたのかなと。小4で絵画教室に通い始めた頃には「こんな絵が描けるようになりたい」という具体的な目標がありましたが、もともと絵を描く作業そのものが好きなのでしょう。夏休みの宿題のポスターを描くにも、1週間くらいかけてみっちり描きこみます。よく飽きないなー、と感心します。こういった好きな作業得意なことがつながって、興味の幅が広がっていくといいなぁと思います。

 

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