小学

勉強はむずかしい?

勉強って、むずかしいですか? そう思ってしまうととても損をします。なぜかというと、難しいと思うだけで腰が重くなるしやる気がでなくなってしまいます。

例えば小学1年生に掛け算は難しい?と聞くと難しいと答えますが、小学6年生に同じことをきくと簡単と答えるでしょう。でも、これって掛け算を習ったか習っていないかだけですよね? でも、新しいことを勉強するときにいつも難しいと言っていると、勉強は難しくてとても困難なことだと思ってしまいます。そして、一度「勉強は難しい」と脳に刷り込んでしまうと、それを変えるのは大変です。逆に、勉強は難しいことではないと思うことができれば、勉強に取り掛かりやすくなります。

どうしたらそんなマインドが身につくか、これまでの経験をもとに考えてみたいと思います。

 

私が幼稚園のころ

私には4歳年上の兄がいます。小学生になる前の話です。幼稚園から帰ってきても小学4年生の兄はまだ学校です。そしてようやく家に帰ってきて遊ぼうとしても、宿題をやっていると遊べませんでした。幼稚園は宿題がないので、兄の宿題が終わるのを待ちます。これがとても暇でした。幼稚園の私は、自分は宿題がないから暇なんだ、と思っていました。なので、母にねだりました。

パパ
勉強の本を買って!

勉強の本といっても小学一年生とか付録がいっぱい付いている本のことです。友達がそれをやっていたので、勉強の本だと思っていました。しかし母は

あれはおもちゃの本だから
ばあば

といって買ってくれませんでした。だから、小学1年になって宿題がでたときは、よろこんで宿題をやっていたのを覚えています。実際には昭和50年代の田舎の小学校なので、ほとんど宿題はでていなかったと思いますが。

母が意図してやったことなのかは分かりませんが、自分が勉強に対してネガティブな感情を持っていないのはこういった経験が影響しているのではないかと思います。

 

長女が小学生のころ

学校から帰ってきて宿題をやっていた時、問題が分からないというのですこし勉強を見てあげた時のことです。教える前に

パパ
この問題、難しいと思う?

ときくと次のように答えました。

難しい
長女

ほとんどの子どもはそう答えるでしょう。分からないから聞くのであって、分からない=難しいということです。そして、その後に問題の解き方を教えました。その問題の解き方が分かったあとに、また同じ質問をしました。

パパ
この問題、難しいと思う?

簡単!
長女

パパ
さっきは難しかったのに、一回やったら簡単になったね

そうなんです。解ける問題をむずかしいとは言いません。ポイントはここなんです。分からないのは難しいからではなくて、解き方を知らないだけなんです。もっというとまだやったことがなかったから知らないだけで、解き方を知ればその問題は"簡単"に変わります。勉強は知らないことを知るプロセスで、問題が難しいのはやったことがないだけ、です。長女は幼いながらも納得した様子でした。それが功を奏したのか、長女はその後せっせと勉強するようになりました。

 

親が気をつけること

このように早いうち(具体的には、小1~小2)に、勉強に対するネガティブな考え方をなくすことができるとその後の学習はとても楽になります。間違っても、親が「勉強、むずかしいね」といってはいけません。また、子どもの前で親が勉強する姿をみせるのもとてもよいです。勉強をするのは当たり前のことと思うようになるでしょう。高校生にもなればいわゆる難問もありますが、中学までの義務教育で学ぶ内容はやれば分かるようになります。理解できるようになるまで多少時間が必要なときもありますが、あせらずにじっくり取り組んでいくとやった分だけ自信がついてくるものです。

勉強=むずかしい と思ってしまう前に、分からないのはやってないだけ、ということを実体験させてあげられるといいと思います。

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